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ドライフルーツは2型糖尿病に良い?

背景

ドライフルーツを食べることが2型糖尿病(血糖値が高くなる病気)のリスクにどのように影響するかについて、意見が分かれています。そこで、中国の研究者たちが、この影響を調べるために、遺伝的なデータを使った「メンデルランダム化解析」という方法を使いました。

研究の方法

彼らはイギリスの「UKバイオバンク」という大規模な健康データベースに登録されている約50万人の中から、ドライフルーツの摂取に関するデータがある約42万人のデータを利用しました。また、2型糖尿病に関する遺伝的な情報は、世界中の約60万人以上のデータを参考にしました。そして、遺伝子の情報を使って、ドライフルーツを食べることが2型糖尿病のリスクにどう関わるかを調べました。

結果

研究の結果、次のことがわかりました。

  • ドライフルーツを食べることが2型糖尿病の発症リスクを下げる可能性があることが確認されました。
  • 具体的には、ドライフルーツをたくさん食べる人は、糖尿病になるリスクが低くなっているというデータが示されました。
  • さらに、この結果は様々な方法で検証されましたが、結果に誤りがある可能性は低いことが確認されました。

結論

この研究は、ドライフルーツを食べることが2型糖尿病を防ぐ可能性があることを示しています。ただし、まだ議論があるため、すぐに大きな結論を出すのは早いですが、興味深い結果です。

PMID:38987806

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アルミ鍋は削れ溶けている


2013年 子どもさんの好きな ケーキや蒸しパン等に使われる ベーキングパウダー類に使用されるアルミニウムに問題があるという事で厚生労働省が使用量に規制を掛けました。
   
アルミニウムは ラットを用いた動物実験では、アルミニウムを多量に投与したときに腎臓や膀胱への影響や握力の低下などが認められています。
 
食品の安全性を評価している国際機関(JECFA:FAO/WHO合同食品添加物専門家会議)では、暫定的な許容量として、体重1kg、一週間当たり、2mgという値を設定しています。
 
 あくまでも暫定的な許容量です。
 
これで行くと・・・ 
大人男性70kg.なら 1週間で 140mgという事
子どもなら20~30kg.と仮定して 40~60mg
 
子どもの場合 一日に5.7mg~10mg食べていたら 
確実に許容量を超えてしまいますね。
 
また一般的に生鮮食品等にもアルミは元々含まれています。
 
これら食物中から摂取されるアルミニウムは普通1日10mgと言われています。
 
大人の食べる量で10mgとしても
  この時点で結構厳しい基準ですね。
 
そんな所から 今までアルミ鍋もまったく規制が有りませんでしたが こうなって来ると要注意です。
 
アルミニウムは大量に摂取すると中枢神経障害や骨軟化症 腎臓や握力に障害が起こることが動物実験で確認されています。
 
その他 アルツハイマー病との関連も指摘されていますが、現状では 原因として特定されている分けではない。
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アルツハイマー病患者の 脳の一部にアルミが大量に蓄積されている事は分かっているがアルツハイマー病だから蓄積したのか?その他の要因で蓄積してアルツハイマー病になったのか?が まだはっきり特定できていない。
 
腎機能が低下していることで、アルミ成分を摂取されやすくなるという見解もある。
これは元々透析患者さんの中に アルミによる透析脳症を発生した患者さんがいたからです。
ただかなり過剰な量が入った場合なので一般的に健康な人は心配ないようです。
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では実際アルミ鍋から どのくらいアルミが溶け出しているのか?
ですが予想以上に溶け出しているようです。
 
静岡県総合教育センターのページにアルミ鍋がどのくらい溶けているか実験結果がありました。
 
清水町立清水小学校5年生の実験ですが静岡県学生科学賞・県知事賞を受賞しております。
 
以下URL
https://gakusyu.shizuoka-c.ed.jp/…/ronnbunshu/031001.pdf
参考にして下さい。
 
これだと条件にもよりますが1mgまでしか計れないので もしかしたら1mg以上溶け出しているかもしれません。
 
これが3食毎日や 作り置きしていたりすると影響は大きいと思われます。
 
その他 鍋焼きうどんの容器からどのくらい溶け出すのか
詳しく調べている方もいらっしゃいました。
 
街の成分 分析屋さん
http://minerallabo100.blog.fc2.com/blog-entry-667.html
 
静岡県では給食で出す米飯容器がアルミ製との事。
 
各都道府県では 給食の食器や容器はどうでしょう?
 
誤解の無いよう再度書きます。
 
アルミの危険性は、厳密には未解明です。
 
でも厚生労働省が出した「医薬品を使う上での注意事項」の中で、アルミニウム含有製剤を、透析療法を受けている人には使用してはならないと記載してあります。
 
また、健康な人であっても、長期連用は控え、腎機能が弱っている人は医師と相談の上で使用をするようにという指示が出ています。
 
またアルツハイマー病の研究をされている東京都神経科学総合研究所の黒田洋一郎先生もタバコとガンの関係のように現段階で直接の因果関係は証明できないが、アルミも危険因子でありアルミ鍋等は使わない方がよいとの見解を述べられています。
 
ただ いつも言いますが「対象物=すべて悪」ではなく 
その総摂取量が問題なのです。
 
  
逆に「許容範囲内だから大丈夫!」っというよりも
 出来るだけ少なくしたほうが影響も少ないと考えられます。
 
ヒステリックに反応せず 出来るだけ少ない摂取量になるように
日常的に 少しずつ心がける事が大切です。
 
こういう事は いきなり完璧を求めるのではなく 
日々の小さな積み重ねが大事なのです。

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現代自然派調理研究家 美食家
 元々臨床検査会社に勤めていた所から
健康的な食事に興味を持ち現在は
静岡県焼津市の調理研究室で食事と
健康についての研究 その他 店舗や
調理のプロデュースをさせて頂いております。
        
現代自然派調理研究室 a seed Jeff
https://www.facebook.com/jeffrielau
       
登録 承認制 a seedお買い物倶楽部
https://aseed.world/shop/sign-up
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SARS-CoV-2 感染からの回復の特徴。

この研究は、COVID-19(新型コロナウイルス)に感染した後の回復時間と、どんな要因が回復に影響するかを調べたものだそうです。

研究の背景

  • COVID-19に感染した後、長期間症状が続く「ロングCOVID」と呼ばれる状態があります。これは個人や社会に大きな負担を与えます。

研究の目的

  • COVID-19に感染した後、どれくらいの時間で回復するかを調べ、回復に影響を与える要因を見つけることが目的です。

研究の方法

  • この研究は2020年4月から2023年2月まで行われ、1971年から続く14の研究に参加している18歳以上の大人を対象にしました。
  • 参加者は自己申告でCOVID-19に感染したと報告しました。

主な結果

  • 4708人の参加者のうち、約22.5%(約5人に1人)は、感染後90日以内に回復しませんでした。
  • 回復するまでの平均時間は20日で、ほとんどの人が8日から75日の間に回復しました。

回復に影響を与える要因

  • 良い影響:
  • ワクチン接種: 感染前にワクチンを接種していた人は、90日以内に回復する可能性が高かったです。
  • オミクロン株の感染: オミクロン株に感染した人は、初期の感染者よりも早く回復しました。
  • 悪い影響:
  • 女性: 女性は男性よりも回復が遅れる傾向がありました。
  • 心臓の病気: 感染前に心臓の病気があった人も回復が遅れました。

その他の要因

  • 年齢や教育レベル、喫煙歴、肥満、糖尿病、腎臓病、喘息、抑うつ症状などは、回復に大きな影響を与えませんでした。

結論

  • 5人に1人以上がCOVID-19感染後3ヶ月以内に回復しませんでした。女性や心臓の病気がある人は回復が遅くなりがちですが、ワクチン接種やオミクロン株の感染は回復を早める効果がありました。

PMID:38884994