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お茶の製法 浅蒸しについて

蒸す時間の短い製法が「浅蒸し」
長時間蒸す製法が「深蒸し」と言います。
 
「深蒸し」は、煎れると すぐに濃い緑色のお茶が出ますが、香りと味が弱いです。
 
「浅蒸し」は逆に色は出ませんが、香り、味が残るため、お茶の葉の質がハッキリと出ます。
 
高級茶には、浅蒸しでないと本来の旨味や良さが消えてしまいます。

しかし残念なことに近年は、綺麗な緑色に出る「深蒸し」の方が楽だし見た目が良いというだけで需要が多いのです。

「浅蒸し」の方が、お茶本来の味が出るだけに、売る方も敬遠しているというのもあります。
 
良いお茶でないと浅蒸しは美味しくないのです。
 
深蒸しにしてしまえば、あまり茶葉の差が出ないのでごまかせるんですね。
 
たとえて言うなら・・・
ストレートコーヒーと ブレンドコーヒーの違いや
刺し身で食べるか?煮込みで食べるか?の違いのようなもの・・・
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浅蒸し 深蒸しの違い。
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蒸す時間

浅蒸し 20秒~60秒

深蒸し 90秒~200秒

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形状

浅蒸し 粉無し、形があり大きい。

深蒸し 粉が多く、茶葉は崩れている。

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浅蒸し 透き通った薄い黄色。

深蒸し 濁った濃い緑色で濃厚に見える。

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香り

浅蒸し お茶の香りがハッキリ残る。

深蒸し 長時間蒸すので飛んでしまう。

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味 

浅蒸し 新茶時は渋みが残りやすい。
 1年後になると熟成され旨味が増す。

深蒸し 長時間蒸すので渋みは少ない。特徴薄い。

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抽出方法 

浅蒸し お湯を注いでから時間がかかる。 お湯の温度や時間で味が変わる。良い水がお勧め。

深蒸し お湯を注ぐとすぐ出る。 適当に入れても味が変わらない。水を選ばない。

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その他

浅蒸し 産地、品種による特徴がある。品質の良し悪しはごまかせない。

深蒸し 産地、品種による特徴がない。品質の良し悪しはごまかせる。
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深蒸しが悪いわけじゃありませんが、深蒸しのほうが高級だと誤解されたり、何でもかんでも深蒸しになると、本当に良いお茶を作る人が居なくなってしまいます。そこが問題。